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天冥の標Ⅰ下 感想

天冥の標? メニー・メニー・シープ(下)

天冥の標? メニー・メニー・シープ(下)

Ⅰ上読了後はエランカやリリー、カドム達が政府上部に立ち向かうのだろう……と予想はしていました。
結果そのとおりになったわけですが、それ以上にメニーメニーシープの舞台自体が謎めいていてモヤモヤするオチとなりました。
あとがきで書かれている通り、作者の思惑にハマってしまったようです。

ザリーチェの末路

「愛する」ということが分からないまま死んでしまった彼女に対して少し可哀想だと思いました。
ラゴスに抱かれたあとのエランカと直接対面していたら女同士の醜い嫉妬大合戦が見られたのだろうな。こういう修羅場をもっと見たかったかもしれない。
ラゴスの「俺の子を生んでくれ」に対するザリーチェとエレンカの答えの対比も納得の行くものでした。

ザリーチェには人を慈しむ心がなかった。
悲しい女性だったよ……自分はこういう女になりたくない。

ザリーチェの末路は自業自得ですね。
彼女はやりたいように人を支配していたのだから、
最期にリリー・石工からトドメを刺されるのは仕方ないです。
正直ザマァという気持ちでいっぱいです。

リリー・オリジナル

ザリーチェ討伐お疲れ様でした。人間によって無理矢理兵士にされて可哀想だった。
そして知らない間に≪休息者≫という二つ名を思い出す彼女ら。
ザリーチェ始末した後の様子だと2巻以降はしばらく活躍ないのかな。ちょっと残念。

アクリラ

最後の最後ユレイン三世を問い詰めた後逃げ出そうとした際、フェロシアンに襲われてしまい行方不明に。
感覚的に序盤で退場するようなキャラには見えなかったのですけどね。
まだ生死はわからないので生き延びていることを祈ります。

ラゴス

最期はフェロシアンに討たれる(?)。フェロシアンのミヒルと因縁がある様子。
でも今はよくわからないので何も感想はありませぬ。
アクリラといいラゴスといい良い奴は早く退場するとはね。エランカの精神状態が心配です。

カドム

お母さんは亡くなり、幼馴染のアクリラは生死不明行方不明、懐かれたイサリとは別れる……と踏んだり蹴ったりのカドム。
この後どうやって立ち直るのでしょうか。新たな女キャラの登場だったりして?

でもカドムって性格的に一般的な女性にあまり興味を持たなそうなので今後も色々ぶっ飛んだ設定の怪物・イサリがヒロインって感じなのかな。
私はそこまでケモナーじゃないので好みのカップルではないけれどお似合いカップルだと思いますよ。

メニーメニーシープ

ユレイン三世の言葉から察するにメニーメニーシープ自体が人工的な大きな野外装置であって惑星でもではなかったりするのでしょうか。
これを知るには次巻以降を読むしかない感じですね。
ユレインがクズだなーと思っていた時期もありました。ごめんなさい。でもやっぱりあまり印象はよくありませんね。

ダダ―

今の所ダダ―が巨悪の根源にしか見えないわけですが実際どうなのでしょうか。
シェパード号の制御を任されていたり、かつて≪恋人たち≫と≪休息者≫との仲を引き裂いたり。
でも最後の一節を読んでいるとカドムらの祖先とお仲間に見えますね。
この辺の話も2巻以降で判明するでしょう。多分。

まとめ

10巻で完結するらしいので今はただただ次巻を読むだけの作業になりそうです。
この作品、登場人物のうち主役級のキャラに嫌味なキャラがいないので読むのが楽しいですね。
ザリーチェのような悪役キャラもいないとつまらないので、次巻以降も悪役キャラの登場をお待ちしております。
さて、紀伊国屋で2巻以降買ってくるか―。

関連記事:https://marufujisan.hatenablog.jp/entry/book01

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